私と同じ世代、1992〜1994年生まれの方は小学校の図書館に置いてあったんじゃないでしょうか。
今回は児童文学の「ダレン・シャン」について書いていきます。
ダレン・シャンって?
ダレン・シャンはダレン・シャン著の児童向けファンタジー小説です。
あれ?と思った人もいるでしょう。
主人公の名前と作者の名前が一緒なんですよ。
まぁ気にしないで読んでもらえば良いです。
ちなみに本編は全12巻。外伝も入れると全13巻。中々ボリューミーですね。
肝心の内容を簡単に説明します。
ある日、少年ダレン・シャンは奇怪なサーカスを友人のスティーブと一緒に見に行きます。
そのサーカスで現れた毒蜘蛛に魅了されたダレン。
行動力があるダレンは毒蜘蛛を盗んじゃいます。
しかし、盗んだ毒蜘蛛に友人のスティーブが噛まれてしまいました。
サーカス団員と取引をして、友人の命と引き換えに半ヴァンパイアという化物になったダレン。
ダレンの運命の歯車が徐々に狂い始めていく・・・。
・・・こんな感じです。
全13巻というボリュームですが、文体が非情に読みやすい。
そしてストーリーがしっかりしているので引き込まれます。
児童文学と侮るなかれ。大人が読んでも面白いです。
ダレン・シャンのテーマ
ダレン・シャンでは、ある単語が頻繁に出てきます。
それが「運命」です。
この単語そのものがダレン・シャンという物語のテーマなんじゃないかと私は思います。
「運命」に抗い、「運命」を変えようと努力する。
ダレン・シャンとはそういう物語です。
本作の重要人物にデズモント・タイニーという男性がいます。
通称ミスター・タイニー。
デス・タイニーと本人は呼ばせたがっています。
「運命」の英訳であるデスティニー(destiny)をもじってますね。
ちなみにタイニーさんは「運命からは逃れられない」派です。
ダレンとは対になる考え方ですね。
敵でも味方でもない重要人物。彼が出てくると物語が大きく動きますので非情にワクワクします。
実はこんなのも出してます
児童文学として人気が出た「ダレン・シャン」。
実はサンデーで漫画としても連載していました。
この漫画「ダレン・シャン」。
小説から入った私はイメージと違うキャラが少しいました。
しかし、それも気にならない程の出来の良さ!
小説では想像するしか無かった描写や表情が絵として見られるので新しい発見や魅力の感じ方が増えます。
小説読むの苦手って人は漫画版だけでも正直凄く楽しめます。
ちなみに漫画版も全12巻なので全部揃えることになったら漫画のほうが安いです。
個人的には最初の一巻と最終巻だけは小説で読んでほしいですけど。
漫画版の最終巻も涙が止まらなくなるくらい素晴らしいので、どちらで読むかは皆さんの自主性に任せます。
あ、ちなみに映画版もあります。
正直言って微妙です。恵まれた材料からクソみたいな料理って感じ。
映画にもっと力を入れていればハリー・ポッターと同等くらいに盛り上がったんじゃないかと思います。
原作が面白いだけに残念・・・。
気になる人は映画も見て下さい。
私は、まずは小説か漫画をオススメします。
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