サイコホラー小説。
怖いので実はあまり好きではありません。
しかし、「面白い」ということは好みを超越します。
怖い・・・・でも面白いから続きが気になる。
結局私は読破した上に何回も読み返しています。
今回はそんな傑作サイコホラー小説の話です。
その名も
おしまいの日
簡単な説明
新井素子さん作のサイコホラー小説「おしまいの日」。
刊行は1992年。私より先輩の作品ですね。
主人公は専業主婦の三津子。
三人称視点で書かれる通常パートと三津子の独白のような日記パートが交互に書かれます。
文体は少し特徴があるので、苦手な人は苦手かもしれません。
内容を簡単に説明すると、
会社が忙しくなってきた旦那の春さん。
専業主婦として夫に尽くして春さんを待つ三津子。
夫婦関係は円満。
ただ一つ春さんが帰ってこないことを除けば・・・。
正気か狂気か。
読んで見れば段々気付くと思いますが、段々三津子がおかしくなっていきます。
現実と狂気の区別がつかなくなる三津子。
いつから三津子が壊れていたのか。
日記パートと三人称パートに散りばめられた伏線。
小説としては斬新な表現方法。
白い虫とUFOの話。
一回読んだだけではおそらく全てを把握するのは難しいと思います。
何回読んでも新たな発見ができる作品。
ちなみに、小説を原作とした映画「おしまいの日。」というのもあります。
まだ見てませんがいつか見ます。
というかさ!
読み終わってからの感想は
「春さん帰ってこいよ!」
に尽きます。
いくら会社が忙しいとはいえさ!帰ってきなさいよ!
春さんが出てくると前の職場のことを思い出してしまいます。
新婚なのに毎日0時過ぎに現場を出てた建築の主任。
子供が小さいのに2ヶ月家に帰れずにビジネスホテルに泊まっていた所長。(今は転職して土曜休みで給料も上がったらしい、良かったね)
近くの銭湯の定休日は私の家にシャワーを借りに来た建築の3年目の人。
奥さんが寂しくて精神おかしくなる前に辞めたほうがいいですよ!
彼女欲しい〜って言ってた建築の3年目の人は別に辞めなくても良いですけど。
この「おしまいの日」。
施工管理の方にこそ読んで頂きたい。
サイコホラー
前述した通り、普段サイコホラーは読まない私。
殺人鬼とかではなく、人間の怖さみたいなのが表現されているとすごく怖く感じてしまうんですよね・・・。
でも読んでみると面白い作品は沢山あるはずです。
今回紹介した「おしまいの日」。(上手く紹介出来てないけど)
人を選びますが一読する価値はあります。
そのようなオススメのサイコホラー小説があれば是非コメントでもツイッターでも何でも良いので教えて頂けると嬉しいです。
私の一押し!みたいなのがあればサイコホラーじゃなくても良いです。(面白ければ何でも読む派)
小説が苦手な人は漫画でも映画でも良いのでオススメ教えてね。
漫画や映画を否定する人もいますが、形態に拘らずに面白いものは面白い。
それが創作作品の楽しみ方だと私は思います。
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