建設業界の仕組み
このブログでは、サブコンやゼネコンといった単語が時々出てきます。
しかし、建設業界に馴染みの無い方はよく分からないはずです。
そんな建設業界について、今回は説明していきます。(一部だけですが・・・)
ゼネコンって何?
サブコンは聞いたことが無くても、この単語を知っている人は多いのではないでしょうか。
ゼネコンとは、General Cotractorの略です。日本語で言うと総合建設業者って所です。
「なんじゃそりゃ」
と思った方、大丈夫です。
建設現場で働いている人も名前の由来とか知っている人は施工管理以外あまりいないと思うので。
簡単に言うと、お客さんから直接
建物を作ってください〜
と依頼されて実際に建物を作る人達のリーダーです。(正確には設計事務所などが間に入りますが・・・)
建物を作る時には沢山の人達が関わります。
解体屋さん、大工さん、鳶さん、鉄筋屋さん、鉄骨屋さん・・・等など
もちろんどの職人さんもプロですので自分の仕事に責任を持って取り組んでくれます。
しかし、全員同時に仕事をする訳にはいきません。
柱や梁が出来ていないのに壁なんて貼れないし、
まだ上の階が完成していないのに足場を解体するわけにはいきません。
そこで、全体の工事の日程(工程といいます)を決めて皆に指示したり、
職人さん達が作業しやすいようにスムーズな段取りをしたりするのがゼネコンの施工管理です。(具体的には工程、安全、原価、品質の管理をします)
ちなみに若いゼネコンの施工管理は職人さんにメチャクチャ怒鳴られます。
私がいた現場では4年目のゼネコンの若手が大工さんに胸倉掴まれてましたし、
9年目のゼネコンの主任も「○すぞクソガキ」と鳶さんに怒鳴られていました。
10年やっても一人前には中々なれない仕事ですので精神的に強い人じゃないと辛いと思います。
ゼネコンについては軽くでも分かって頂けたでしょうか。
それでは本題のサブコンについて説明していきます。
サブコンって何ですかい?
工事現場に関わる業者さんは非常に多いです。
ゼネコンの社員だけでは全員は正直まとめきれません。
何よりゼネコンさんの負担がハンパなくなってしまいます。
なので、空調と衛生と電気はゼネコンではなくサブコンが施工管理しましょう。
・・・ということでサブコンが存在します。
空調、衛生、電気を一括りにして一つのサブコンで担当する事もありますし、(海外に多い)
空調と衛生は同じ会社だけど電気は別のサブコンの場合もあります。
ちなみに私の会社は全部やっていますがメインは空調です。
空調と聞くとエアコンや暖房を思い浮かべますが、それだけではなく換気設備とかもやっています。
衛生は排水だけではなく給水配管などの水関係の配管や消防設備とかをやっています。
電気は電気廻りです。(今までの現場は電気が別会社だったのでそんなに詳しくない)
工程を調整して職人さんに指示をするという点ではゼネコンと同じです。
しかし、圧倒的に違う点があります。
ゼネコンとサブコンの違いって?
まず最大の違いは
「サブコンはゼネコンに比べて立場が弱いです」
これには理由があります。
鳶さんや大工さんはゼネコンから仕事を受けています。
ですので、立場的にはゼネコンさんが仕事を発注している訳です。
しかし、サブコンはあくまでサブコンの職人さんにしか仕事を発注していません。
そのため鳶さんや大工さんはサブコンの監督にガンガン言ってきます。
また、設備は工程的に最後の方になるので建築が遅れていても
しわ寄せが設備に来ます!
ちなみにLGS屋さんとボード屋さんもしわ寄せをくらいます。
サブコンは彼らにも非常に怒鳴られます。
理不尽な事も沢山あります。
仕事を進めやすいようにゼネコンと打ち合わせをしても、
現場では全然話と違っていたりします。
こういう時に怒られるのはなぜかサブコンの私達です。
立場が弱いですね。
こんな弱い立場なので精神的にやられる方が非常に多いです。
私のいた会社でも
40歳を超えたベテラン社員さんがゼネコンの若手にやられて現場に出れなくなってしまったり
ストレスで血便が出て体重が10キロ減ったり
吐き気が止まらなくて夜眠れなかったり
そういう方が沢山いました。
設計に異動したり退職したり人それぞれですが、体を壊してまで続けるような仕事ではありません。
もっとお金が貰えてプライベートの時間が取れる仕事はあります。
もちろんこの仕事を全て否定するわけではありません。
若い内から億単位の仕事に関われるし、
作った建物は見える形で残るので達成感があります。
給料もいいです。(割には合わないけど)
向いている人には向いています。
しかし、
2ヶ月間家に帰れてない上司や
仕事で子供の運動会に行けなかった社員を見て
「私は別の業界に行こう」
と思いました。
また、
バツイチが多かったのは家族との時間が取れないからかな?
とも思いました。
(もちろん、幸せな家庭を築いている人もいますよ!)
そして大企業にありがちですが、
「結婚」「家を買う」
このタイミングで転勤があります。
私はそれも嫌でした・・・
合う合わないがありますが、私には合わなかったです。
また、どの現場でも上司に言われたのは
「同じ業界で転職するなら知識と経験がつくまで頑張れ。若いってだけでアドバンテージになるから別の業界に行くなら早いうちに辞めろ。」
という事です。
人手が少ないにも関わらず、辞めてもいいという選択肢を若手に与えられるのはとても素晴らしいと思います。
そして、こういう優秀な社員から大体辞めていきます。
皆口を揃えて言うことは、
「長くいられる会社じゃない」
という事です。
サブコンについて説明したかったのに、前の会社の愚痴みたいになってしまいました。
文の構成を考えてから書き始めたほうが良いですね。
ダラダラと長くなってしまうのは悪いクセです。
無駄なことは書かないようにしましょう。
少しづつ直していきましょう、まだ発展途上ですので
まだ発展途上ですので
まだ発展途上ですので(無駄なこと)
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